【2020年プログラミング教育必修化】何年生から?なにやるの?

2019年1月27日未分類

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子ども店長に次ぐ、子どもプログラマー誕生の時代が到来しようとしています
そんな時代、到来

どうも、二児のパパ てーやまです。

最近こんなツイートをしました。


そうなのです。
2020年から小学生のプログラミング教育が必修化されるのです。
僕も我が子のために何かできる事はないかと考え、プログラミングの勉強をし始めました。

今回は、なぜ必修化するのか、何年生からやるのか、どんな授業になるのかなど、
“親として知っておいて損しないこと"をテーマにお送りしたいと思います。

プログラミング教育必修化とは

これ、良くやるけど楽しい

あらためまして、2020年度から全国の小学校においてプログラミング教育が必修化されることが決まりました。

今日(こんにち)では、学校側が授業にプログラミング教育を取り入れる準備をしている段階であり、先行してプログラミング教育を取り入れている学校の指導例を元として、どのように取り入れるか模索している過渡期にあたります。

なぜ、必修化するのか

結論から言うと「時代に合わせるため」だと解釈しました。(文部科学省のページ)

今般、ITは身の回りに溢れています。

私たちが意識していなくても、ITは生活に溶け込んでおり、スマホやパソコンが無いと生活に支障が出るレベルになっていますよね。

ですが、それらを使いこなせる人と、そうでない人には明確に差が出る時代になっていると感じます。正しい使い方を知っていなければ、損をしてしまう。
そんな時代が到来し始めているのです。

とある農家では野菜の仕分けを人の手作業で8時間も費やしていたところ、仕分けシステムを作成・導入したら大幅な効率化が図れ、浮いた時間で農作物の品質を上げる工夫を練ることができたそうです(該当の記事はこちらから)

このように、一見ITと関係が無さそうな職業でも、近年はIT化が進んできています。
子ども達が将来就く仕事においても、ITを使えるか否かで、生産性が全然違ってくるわけですね。

そういった背景から、従事者には最低限のITスキルが必須であると考える企業が増えているようです。ITを使えない人材は就職口が狭くなっていくのかもしれません。会社にとっても、当事者にとっても、ITを使えた方が、より将来が明るくなる時代になりつつあるのだと感じます。

そんな世界的にITファーストの時代において、なんと、日本のIT技術者は不足しているのが現状なのです。2020年までに37万人ものIT技術者が不足すると言われており、国も危機感があるのでしょう。また、これでは時代にそぐわない…そう思ったのではないでしょうか。

そして、日本を除く国々はITを授業のカリキュラムとして取り入れているのに対し、日本は既に遅れを取っています。プログラミング教育を小学生のうちから必修化して、コンピュータに触れさせたり、論理的な思考を養うことで、国際社会の競争に勝とう!という狙いもあるようです。

なぜ、必修化するのか

IT技術で世界に遅れを取らないため
子どもたちに時代に即した学習をするため

どういったことを学ぶのか

一人1台PCが割り与えられて、カタカタ?それは何か嫌…

冒頭でも少し触れましたが、プログラミングという教科は追加になりません。

あくまでも、今行っている授業に、プログラミング教育を取り入れることになりそうです。

こちらのページによると、例えば、電気の発電、蓄電、節電を学ぶのにプログラミング学習を用いています。

具体的には、ボタンを押すと電気が付く、もう一度押すと消える。
人を感知すると付く、人がいなくなると消えるなど、電気の制御をプログラミングによって行う実験形式が取られています。

プログラミングを授業に取り入れると聞くと、生徒一人ひとりにパソコンが与えられて、コードをカタカタ書いていくイメージを持ちましたが、どうやらそうではなさそう…。なんか安心しました。

どちらかと言うと、プログラミング教育を通して、目的を達成するまでの論理的な思考の教育や、コンピュータに意図した指示を行うことが出来るのだということを理解させる狙いがあるようですね。

他にも、数学の授業で正五角形をプログラミングで書いてみるなど、どれも実践形式で、結構楽しそうです。これについては、次にもっと詳しく触れていきます。

どういったツールを使うのか

算数で正五角形をプログラミングで書いてみる。
その授業を例に、詳細な授業内容を見ていきたいと思います。

この授業ではScratch(スクラッチ)と呼ばれる子ども向けのプログラミング学習ツールを使っています。
Eテレでもやってるアレですね!

我々、親世代の算数の授業で正五角形と言えば、
全ての辺の長さと角度が等しく、内角の和が540度 と習っていたはずですが、それ聞いてもイマイチピンと来ないですよね。

そこで先生が、「一つの内角は540度を5で割って108度だぞ~」とか言って分度器で測って線を引き始めて、
あぁ、正五角形ってこんな形なのか…と分かっていた気がします。

これをプログラミング学習ツールを使って、自分たちで正五角形を書いてみるという授業が実際に行われています。

スクラッチでは「猫のキャラクター(スクラッチキャット)」を動かすことで、線が引かれることを利用して、猫が歩いた軌跡で正五角形を作図します。例えば、

  1. 猫を80歩前進させる
  2. 猫を右に72度回転させる(正五角形の外角一つぶん)
  3. 1,2を5回繰り返す

といった命令を猫に与えることで、猫の歩いた軌跡で正五角形が描かれるのです。
(試してないけど描かれるはず^^;)

このように、内角の和が540度だから、一つの内角は108度になって、隣り合う外角は72度だねとまず座学で学んでから、猫に命令することで実際に描いてみて、体感で正五角形が分かるのです。凄いですね…。

これは、正五角形を体現的に分からせるというだけでなく、"コンピュータに何の命令をどういった順番で与えることで結果が返ってくるか"といった論理的な思考を学ばせることにもなるようです。

このように、プログラミング教育は、生徒がプログラミング言語に興味を持つことはあり得ますが、それを目的とするのではなく、順序立てて物事を実現させる思考力を養うことを目的とした授業になりそうです。

参考に動画を見つけたので載せておきます。

小学校何年生から学ぶのか

これから各小学校で、何の授業にどういった形式で取り入れていくか決めていくのでマチマチだとは思いますが、指導例では小学校3年生から取り入れていました。

また、小学校では論理的な思考を学びますが、中学校では簡単なプログラムを作成できるようになること、高校では実際の問題解決にコンピュータを活用できるようになること。といった教育が実践されていく予定のようです。

最後に…大人が思うこと

いまだに、仕事で楽することは怠惰だ。何時間も会社に残って働くことが美しいんだ。みたいな風潮がありますが、マンパワーで体力の続く限り仕事をして対価を貰う時代は、もう古いのかなと思っています。

“最小限の作業で最大限の効果"があれば、それに越したことはないですよ。プログラミングはその足掛かりになるのだと思います。それでいて生産効率が良くなれば残業も減って、社員は有意義な人生を過ごせます。会社側も、人件費の削減になるから、めっちゃ良い時代来てるな~と思います。

その反面、それを生業としていた人たちが、自分たちの職が奪われるのではないかと心配しているみたいですが、大丈夫!そんなすぐには無くならないでしょう。でも、数年後には激変しているかもしれないので、勉強して手に職付けといた方がいいのは間違いなさそうですね。

過去の栄光は捨て、年功序列なんてバカな考えは捨て、これだから若い奴は…ではなく、若い奴に頭を下げて教えてもらい、時代の流れを否定することのない大人でいられるよう、頑張りたいと思います。